2011/10/24

砂漠の民


さて、モロッコがほぼ嫌いになりかけている私。

次に目指したのは、メルズーガという砂漠の村。

そう、モロッコのメインイベント、サハラ砂漠ツアーに参加するのです。

メルズーガは、目の前にサハラ砂漠が広がる小さい村。

フェズから夜行バスでやってきて、バスの中でうざい客引きに「よく眠れたか?」と起こされ、てめーのせいで今起きたよと不機嫌になっている私を真っ赤な朝焼けで出迎えてくれました。

そこはもう一面乾いた砂の世界。

テンション上がる!!!

↓村の前はもうサハラ砂漠!!

そして今回は快適だと有名な日本人宿を予約してあるから安心安心。

フェズで会った夫婦と再会し、その他大勢と久々に日本語で会話を楽しみました。

砂漠に日本人がいっぱいいるなんて変なの~。

↓勝手にストール巻かれる連れ。

でもさ、ここ砂漠なだけあってめちゃくちゃ暑いよ。

夏は部屋の方が暑くて、みんな屋上に毛布持っていって寝るらしい。

暑いと風邪を引く私は早速ダウン。
熱を出して朦朧としながら屋上でパッタリ。

ふと夜中に目を覚ますと、満点の星空、そして天の川が広がっていた。
星空につつまれるような感覚に陥って、気づいたら熱も引いておりました。

ああ、天の川にうっとりだよ。。

翌日は、待ちに待ったらくだツアー!!

我々は欲張って2泊3日のツアーにした。

今回のメンバーは1泊組4人+2泊組のしゅうさく君とさやかちゃんと我々の計8人。

夕方、ベルベル人のアリおじちゃんとらくだ8匹が宿まで迎えに。

らくだは種類が違うらしく、白っぽくて大きい4匹と黒っぽくて小さめの4匹。

欲張りな私は一番かわいいらくだに乗りたくて、白っぽくて可愛い顔をした奴を選んだ。


人間欲張るといいことないよね。


乗ろうと足をかけた瞬間、奴はいきなり立ち上がり、まだ乗り切れてなかった私はおじちゃんが支える間もなく、あっという間に地面に振り落とされた。


人間助かる時は周りがスローモーションで見えるって言うじゃん。

あれってホントだったんだね。


おしりから落ちたため、ひじを擦り切っただけですみましたが、運が悪かったら首の骨折って死んでいたでしょう。

可愛い顔して腹立つらくだだ。

気を取り直してらくだに乗っていざ出発。

らくだはめちゃくちゃ乗り心地悪いし、高すぎて若干怖い。
というか一回落とされたので怖いです。

それでも砂漠をらくだに乗って移動するのは中々できない経験でワクワクするもんですね。

夕方は砂漠が赤く染まってきれい。

一泊目はベルベル人の休憩所みたいな所で宿泊。
っても砂漠に毛布敷いて寝るだけだけど。

あそこに並んで寝るんだよ〜。

もちろん野糞、野ションです。

[注意]私のウ◯コではありません。

ベルベル人にベルベルウィスキー(甘いお茶)やタジンを振る舞ってもらいました。
そして彼らが砂漠で猫を飼っててびっくりしたよ。

熱々のベルベルウイスキーとベルベルオムレツ!

2日目の朝、1泊組は宿に戻り、我々2泊組は朝食をとり、アルジェリア国境手前の黒砂漠まで移動です。

今日のらくだは黒くて可愛くない奴。

でも小さくて、足の短い私と相性がいいらしく乗り心地抜群。
やっぱり見た目で選ぶと失敗するんだな~と教訓になりました。

Hi-Hi-Hi♪

しかし、ここから過酷なサバイバルが始まる。

ずっとらくだに乗って移動するもんだと思ってた。

そしたら灼熱の砂漠でらくだもバテちゃうらしく、半分以上サウナのような温度の中歩かされました。

体調不良でほとんど食事をとっていない&朝ガールズデーが来てしまったコンディション最悪な私。

ぜえぜえしながら必死についていくが全く追いつけない。

まってよ〜〜〜〜(泣)

おいてかれるうちら。

さやかちゃんたち2人はとってもタフで同じ25歳とは思えない。。

体力のない自分にうんざりするわ。。。

らくだの上から見ている時は、おじちゃんたらたら歩くな~と思っていたが、実際同じ土俵に立つと、めちゃんこ歩くの速いし、ほとんど水飲まないし、とにかく足が砂に埋まっていない。

砂漠の民ってすごい。。。

地球の砂漠化が進んだら、きっと砂漠の民が世界を支配するんだろうなとぼんやり考えながら、重い身体を引きずっていった。

あっ、途中でフェネックも見つけたんだよ!!

Googleより引用。
実際は後ろ姿しか見えませんでした。

3時間くらいかけて、ようやく着いた黒砂漠。

なんか、、、、、

小石がごろごろしてて、駐車場っぽい。。。。。

・・・。

向こうにはてっぺんが平らなテーブルマウンテンというアルジェリアとの国境が見える。

あっちまで行っちゃうと首ちょんぎられちゃうらしいよ。

おじちゃんがベルベル人のお家にその場で交渉して、今日はそこで休むことになった。


でもまだお昼。

ご飯を食べたらやることない。。。
(ご飯食べられない状態の私もっとやることない。)

とりあえず横になっておしゃべりしたり、昼寝したり。

そうだ、やることないと聞いていた私は本を持ってきていたのだ。

ビートたけしの『浅草キッド』

面白くて夢中になっていたら、肝心の夕焼けを見逃した。。。

ああ、私って阿呆だな。
サハラ砂漠まで来て夕焼け見逃したよ。

どんより暗くなっていたら、辺りも暗くなり夕食タイム。

真っ暗な中、ピザのようなものが運ばれてきた。

おじちゃんがテーブルの上で直接切ってくれたものはジャリジャリしていて一口で限界でした。

男性陣2人は「砂漠を五感で味わっているね。」なんてぼやきながら一生懸命その物体を食していた。

いっぱい残しちゃって申し訳ないけど、、、やっぱ無理です。

ここでも砂漠の民は強いなあと感心したのでした。

フラッシュたいて写真撮って、あらビックリ。
※横長のと画質高い写真はさやかちゃんたちからの頂き物、ありがと〜〜!

その後、日中に宿まで戻るのは大変なので、月明かりの中らくだに乗って一泊目のテントまで戻った。

月明かりに照らされたらくだたちはまさにアラビアンナイトの世界。

おじちゃんのベルベルの歌を真似して大声を出しつつ、気づいたら一瞬気を失っていました。

やっべーーーー、またらくだから落ちるとこだった。。。

真夜中にテントまで戻ると、近くのテントで太鼓の音がする。

連れと吸い込まれるように音のする方へ向かっていき、最終的に迷子になり、泣きそうになりました。

めちゃくちゃ近いところで迷子になってたんだけどね。


いつでもどこでもド阿呆なうちらです。


そんなこんなで翌日の朝、宿に戻り、ぐったりしたのでした。

砂漠ツアーは1泊だと気軽に砂漠を楽しめるけど物足りない。
2泊だと笑っちゃうくらい過酷すぎて濃い思い出ができる。

どっちを選んでも色んな意味で後悔します。笑

波打ってる砂きれいだね。

てくてくを延々と。

途中で発見した白骨化したらくだ。
私もおいてかれたらこうなるんだ。。。

いつも猫が私の救い。

らくだも砂に足をとられて大変なのよ。

アリさん、いい笑顔。


追伸:父ちゃんにらくだに載ってる写真送ったら、「なでしこジャパンはこつこつ努力して優勝しとるのに、お前はらくだに乗ってらくだ。」としょーもないギャグメールが返ってきました。


あーー、らくだに乗ってらくだった!!

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